スペイン料理レストランで働いている時に、研修旅行で気にいった素敵な場所がアストゥリアス。
グリーンスペインと呼ばれている地域のひとつです。
ここはSidra(シドラ)と言うリンゴのお酒が有名です。
中心街にはシドレリアというリンゴのお酒専門店があります。
Sidreria/シドレリア
これがなんとも面白くてかっこいい、
日本にはないスタイル。
3人でボトル一本を頼み、コップは2つ。
3人なのにコップが2つだけ?
何故なのか店員さんに聞いてみると、このお酒は無添加なので、リンゴが酸化して黒くなるのと同様に酸化してしまうので、ゆっくりと飲まないように2つのコップで回し飲みさせる為だそうです。
注ぐときもボトルを高い位置から持って、グラスを目一杯下にして、空気に触れさせながら注ぎます。
この注ぎ方をEscanciar(エスカンシアール)と言って、上手に注ぐのを競う大会もあります。
僕もレストラン時代に猛特訓してできるようになりました。
レストランで働いていた時に、僕がお客さんにシドラをサービスしていると、「こぼれてるよ!!」とびっくりされた事が何回かありました。(どうしても少しこぼれてしまうので。)
この注ぎ方をすると、香りがたってより美味しいです。量もコップの1/5ぐらいまでしか注ぎません。
なぜなら、シドラがすぐに酸化するので、注がれたら一気に飲み干さなければなりません。
ボトルも開栓してダラダラ飲んでいると、店員さんが「もう酸化しているから取り替える。」と言って取り替えてくれました。
アストゥリアスでは、オビエドとヒホンが大きい街です。
オビエドは内陸に位置するので海がありません。
なので海が好きな僕は、ヒホン(Gijon)をおすすめします。
といっても、僕はアストゥリアスに3回しか行ったことがなく、日帰りばかりだったので、そこまで詳しくありません。
スペインの各地方に名物料理があるので、色々な場所へ旅するならば各地元の郷土料理を調べておくと、レストランやメニュー選びに迷いません。分からなければ、バルの店員さんに聞くと、親切に教えてくれますよ。
アストゥリアス名物料理
Fabada/ファバダ
白いんげん豆とモルシージャ(豚の血入りのソーセージ)ベーコン的なものとチョリソと一緒に煮込んだ豆料理。ボリュームがあるので注意してください。
作り方はコチラ⇒簡単スペインの豆料理レシピ/ファバダ
Chorizo a la Sidra/チョリソ・ア・ラ・シドラ
チョリソをソテーして、シドラで風味をつけた料理です。
作り方は簡単です。フライパンで生チョリソを焼いて、仕上げにシドラをかけるだけです。
参考記事⇒ネットで買えるスペイン食材 <60選>
Cachopo/カチョポ
牛肉に生ハムとたっぷりのチーズ入りのカツレツです!
Queso de Afuega’l pitu/ケソ・デ・アフエガル・ピトゥ
スペイン最古のチーズと言われているこのチーズは、アストゥリアス州中央部の山に囲まれた、13の村で作られていて、生の牛乳から作られています。
優しい味わいで少し酸味があり、パプリカパウダー入りと入っていないものと、2種類あります。
アフエガル・ピトゥはアストゥリアスの田舎の方言で「鶏の喉を詰まらせる」と言う意味だそうです。美味しすぎて鶏が慌てて食べ、喉を詰まらせると言うところから由来します。
このチーズで作られるチーズケーキは美味です。
作り方はコチラ⇒アフエガル・ピトゥのチーズケーキの作り方
コメント
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