マドリードは、スペインの首都であり、ヨーロッパの文化、芸術、歴史が色濃く息づく観光地として世界中から多くの人々を魅了しています。
街の中心地には歴史的な建築物が点在し、モダンなショップやレストランが活気を添える一方で、スペインらしい伝統も大切に守られています。
この記事では、マドリードで訪れたい主要スポットやおすすめのアクティビティ、地元のグルメについて詳しくご紹介します。
1. 歴史と芸術の宝庫:マドリードの美術館巡り
マドリードには数多くの美術館がありますが、特に外せないのが「プラド美術館」「ティッセン・ボルネミッサ美術館」「ソフィア王妃芸術センター」の三つです。これらは「マドリード・アート・トライアングル」とも呼ばれ、世界的に有名な芸術作品が収蔵されています。
プラド美術館
プラド美術館は、スペイン美術の至宝が一堂に会する場所です。ゴヤ、ベラスケス、エル・グレコといったスペインを代表する芸術家たちの作品が多数展示されています。
特にベラスケスの『ラス・メニーナス』や、ゴヤの『裸のマハ』と『着衣のマハ』は必見です。
これらの作品は、スペイン文化の象徴とも言える存在で、美術に興味がある人はもちろん、初心者でも一見の価値があります。
ティッセン・ボルネミッサ美術館
プラド美術館から徒歩圏内に位置するティッセン・ボルネミッサ美術館は、幅広い時代とジャンルの作品を収蔵しているのが特徴です。
中世ヨーロッパから現代アートまでの多彩な作品が展示されており、ゴッホやピカソといった巨匠の絵画も見ることができます。
美術史の流れを感じられるこの美術館は、長い歴史を持つヨーロッパの芸術に触れたい人におすすめです。
ソフィア王妃芸術センター
現代アートを愛する方には、ソフィア王妃芸術センターがおすすめです。ピカソの名作『ゲルニカ』が展示されていることで有名で、スペイン内戦をテーマにしたこの作品は、観光客の多くが足を運ぶ理由の一つです。また、ダリやミロといったスペインを代表する現代アーティストの作品も収蔵されており、スペインのアバンギャルドな側面を垣間見ることができます。
2. 王宮とマドリード大聖堂:歴史の象徴
スペイン王宮(パラシオ・レアル)は、マドリードの中心地に位置し、その豪華さと壮大さで観光客を魅了します。
スペイン王家の公式な居住地であり、数百の部屋があるこの建物は、現在でも公式行事で使用されています。
王宮内には美しい装飾が施された部屋や、豪華なシャンデリアが照らすホールなど、圧巻の景色が広がっています。
特に注目したいのは、王宮の武器博物館で、中世の武具や剣、鎧が展示されており、スペインの歴史とともにその戦いの文化を学ぶことができます。
王宮の隣には、マドリード大聖堂(アルムデナ大聖堂)があります。
このネオゴシック建築は、スペイン王家のために建てられたもので、その荘厳な内部装飾や天井のステンドグラスが見どころです。
王宮と大聖堂は、マドリードの壮麗な歴史を感じられるスポットとしてセットでの訪問がおすすめです。
夕日の時間がとても綺麗なので是非時間を合わせて見に行ってみてください!
3. 街歩きとグランビア通り
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マドリード観光の醍醐味の一つが、街並みを歩きながら様々な発見を楽しむことです。
市内中心部には、ショッピングと観光の両方が楽しめる「グランビア通り」があります。
グランビア通りはマドリードの主要なショッピングエリアで、ファッションブティックやジュエリーショップ、そしてカフェが軒を連ねています。
アールデコ調の美しい建築が立ち並ぶこの通りは、写真撮影にも最適です。
また、途中で立ち寄れるデパート「エル・コルテ・イングレス」には、少しお値段高めですが、オシャレなマドリードのお土産が豊富に揃っており、スペイン産のワインやオリーブオイル、グルメ商品も手に入れることができます。
地下と上階のGOURMETの階にスペインのお土産ショップがあります。
さらに、グランビアの夜景も必見で、ライトアップされた建物が幻想的な雰囲気を醸し出しています。
4. グルメ体験:地元料理と市場巡り
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マドリード観光に欠かせないのが、スペイン料理を味わうことです。マドリードにはタパスやパエリアなど、スペインの名物料理が楽しめるレストランやバルが数多くあります。
「サン・ミゲル市場(Mercado de San Miguel)」では、観光客向けですが行ってみる価値はあります。
少し値段が高めの設定なので少しつまむ程度で良いかと思います。
サン・ミゲル市場
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サン・ミゲル市場は、マドリードを代表する市場で新鮮な食材やスペイン料理を提供するスタンドが並び、観光客にも地元の人々にも人気があります。
オリーブ、チーズ、イベリコハム、シーフードなど、スペインならではの味覚が揃っており、気軽にテイスティングを楽しむことができます。バルのスタイルで気軽に立ち寄り、いくつかの料理を少しずつ味わうのもおすすめです。
タパス文化
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マドリードを訪れたら、ぜひタパスの食べ歩きを体験してみてください。タパスは、小皿で提供されるスペインの伝統的なおつまみで、ビールやワインと一緒に楽しむのが一般的です。
生ハムやトルティージャ(スペイン風オムレツ)、パタタス・ブラバス(辛口のポテト)など、バラエティ豊かなタパスが揃っています。
バルでは、名物料理を1品オーダーしてバルをハシゴするのがオススメです。
地元の雰囲気を感じながらリラックスしてタパスを楽しむことができます。
以下はタパス巡りの候補なので行ってみてください。
タコとエビとスペインオムレツとムール貝専門のバルは近くに集まっているのでバル巡りしやすいです。
- La Casa del Abuelo(エビのアヒージョのバル) ・・・ソル広場近く
- La Pulpería de Victoria(タコ専門バル) ・・・ソル広場近く
- Pez Tortilla(スペインオムレツのバル) ・・・ソル広場近く
- Mejillonera El Pasaje. La Ría(ムール貝専門バル) ・・・ソル広場近く
- Mesón del Champiñón(マッシュルーム専門バル) ・・・サンミゲル市場の近く
- Casa Lucio(フライドポテトと半熟卵のせが有名なバル) ・・・美味しいバルがたくさんある通り(カバ・バハ通り)
- Restaurante Malacatín(マドリードの料理が食べられるバル)
5. 世界遺産:レティーロ公園
市内の喧騒を離れ、自然の中でリラックスしたい場合は「レティーロ公園」がおすすめです。
広大な敷地を持つこの公園は、地元の人々にとっても憩いの場で散歩やボート遊びを楽しむことができます。
園内には美しい湖や庭園が広がり、季節ごとの花々が公園を彩ります。
特に注目したいのが「クリスタル宮殿」。このガラスでできた美しい建物は、まるで幻想的な雰囲気を醸し出しており、写真スポットとしても人気です。
また、休日には地元のアーティストによるパフォーマンスやイベントが開催されることもあり、よりマドリードの文化を体感できる場所です。
6. フラメンコ鑑賞で夜のエンターテインメントを満喫
スペインを代表する伝統芸能「フラメンコ」は、マドリードでも人気があります。夜の時間を楽しむには、フラメンコショーが開催されているタブラオ(フラメンコバー)に足を運ぶのがおすすめです。
フラメンコの本場は南スペインのアンダルシアですが、マドリードでも鑑賞できます。
まとめ
マドリードは、バルセロナに比べて観光スポットが少ないですが、少し足をのばして城塞都市のトレドや水道橋で有名なセゴビアにも行きやすいので是非行ってみてください。
1日で両方周れるツアーバスが出ているのでオススメです。
クエンカという街も電車で1~2時間程度で行くことができます。
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