知られざるスペイン ガリシア州 ポンテベドラ【おすすめ観光ガイド】

旅行/グルメ

「知られざるスペイン ガリシア」のPart 2です。

前回は、サンティアゴ・デ・コンポステーラについて書きましたが、今回は私の最も好きな街、ポンテベドラ県の県都、ポンテベドラについてです。

以前も言いましたが、ガリシアに辿り着いてから日本のガイドブックを見た時に、ガリシアについての紹介はたったの2ページしかありませんでした。

その時に、もっと多くの人にガリシアを知ってもらいたいと思い、ガリシアに特化したガイドブックを作れたらいいなと思っていました。しかし、最近ブログにハマり、このブログでも紹介できると思って記事にしてみました。

ポンテベドラ県

ポンテベドラ県Provincia de Pontevedra)は、スペインガリシア州の県で、1833年ハビエル・デ・ブルゴスによって創設された。北は同州のア・コルーニャ県、東は同州のルーゴ県オウレンセ県、南はポルトガルに接し、西は大西洋に面している。県都はポンテベドラ。(引用)ウィキペディア

ポンテベドラ~PONTEVEDRA~

 

ポンテベドラの人口は約83,000人気候は海洋性気候で比較的温暖
年間平均気温15℃。10月後半ぐらいから冬場にかけては雨が多く、大西洋性のに見舞われる事もあります。しかし、夏場は最高に気持ちの良い場所です。

ポンテベドラは世界的にも珍しく、中心地の市街から車を排除し、中心地を含めた30万㎡を歩行者優先区域としています。(業者等の車は、許可を取れば進入できます。)

しかも中心街には市役所、病院、移民局、交通局等ほぼ全て揃っているので、とても便利で全て徒歩圏内です。

ガリシア州には1,500kmの長さに及ぶ海岸があり、700ものビーチがあります。
ビーチ毎にそれぞれ違う顔を持っていてとても興味深いです
ポンテベドラ位置情報

住んでいた村のビーチから見える夕日

雨の多い時期の体験談

以前、私はポンテベドラの田舎の村、 Vilariñoと言う所に住んでいました。雨が多いと言う事は湿気も多いです。したがって街中には至る所に苔が生えています。

そして、ド田舎の村ですから、部屋を貸している所はとても少なく、家探しが困難でした。

なぜなら、夏場にたくさんの観光客がスペイン国内やヨーロッパ各国からも訪れるので、AIRBNBのような感じで夏場は観光客に民泊として貸し出すため、貸せるのは10月から6月までという感じで、条件付きの物件しかありませんでした。

仕方なく私は、地元のいろんな人に尋ねて、空いている部屋がないか聞いてまわりました。しかも私は車を持っていないので、職場から近い所に住まなければならず、さらに探すのが困難でした。

田舎では車がないと動けません…

結局、運よく職場の近くで見つけることができて、住む事ができました。
夏場は海の側でとても気持ち良いのですが、雨の多い時期になると湿気がすごいのです。特に私の住んでいるところでは、異常なぐらいでした。

洗濯物は常に半乾きで、部屋に置いている物や服にもカビが発生!!
おそらくカビが原因なのでしょうか、身体に蕁麻疹がでてきて痒みに悩まされました。

しかし、1ヶ月辛抱した後、結局別の物件に引っ越しました。引っ越しの時に荷物を整理していると、色々な物にカビがついていたので、いくつかの物や服を捨てなければなりませんでした…。

ポンテベドラへの行き方

(例)2020年8月9日~8月15日

日本からだと↓

<飛行機>
成田⇐⇒サンティアゴ デ コンポステーラ
26時間40分 161,100円(乗り継ぎ1回あり)
<電車>RENFE
サンティアゴ・デ・コンポステーラ⇐⇒ポンテベドラ
30分 7,6€(約900円)
マドリードからだと↓
<飛行機>
マドリード⇐⇒サンティアゴ・デ・コンポステーラ
1時間10分 約7000円
マドリードから電車もありますが、6~7時間かかります。
ガリシアを電車で、色々な場所を観光するのであれば、
ビーゴ→ポンテベドラ→サンティアゴ・デ・コンポステーラ→ア・コルーニャと続く路線があるので、ガリシアの南から北まで行きたい方は是非、電車で。
レンタカーが借りられると、もっと便利で色々な知られていない村々を観光できます。

ポンテベドラ街中/建築物/お店

Pazo de Lourizan

画像引用:Wikipedia

19世紀に建てられた屋敷。屋敷の石はヒューズコロニアル様式の典型的なガリシアの石が使用されています。

Castro Monteagudo

画像引用:Wikipedia

1760年に建てられた大邸宅。内部には銀器のコレクション、ゴシック絵、スペインの絵画室などがあります。

Ruinas de Santo Domingo

画像引用:Wikipedia

1282年頃に建てられた修道院。

Iglesia de la Virgen Peregrina

1778年に建てられた礼拝堂。

Sexto Edificio/博物館

ここの博物館は無料で見学できます。

ポンテベドラの中心街ではインフォメーションセンターに行くと、英語、もしくはスペイン語で色々教えてくれて、市内地図をもらえます。

ポンテベドラの観光インフォメーション

Parador/ホテル

スペイン特有の国営宿泊施設パラドールは、大都市にはあまりありません。多くは地方都市に点在し、修道院や歴史的建造物を利用した、スペイン中世の雰囲気を感じることができるホテルです。

私はポンテベドラのパラドールでは泊まったことがありませんが、レオンとグラナダのパラドールに泊まった事があります。すごく趣があり、異国に来たという雰囲気を存分に楽しめます。

パラドール公式ホームページ

Mercado de Abastos/市場

市場の建物は、1階が市場で2階がフードコートのような感じになっています。

各ブースごとに特化したものを売っていて、例えばタコの店とかムール貝の店、ガリシアの地ビールのお店等も有ります。普通のバルもありますが、そこでは下の階の市場で買った食材を3€で調理してくれます!

Sargadelos/サルガデロス

引用画像:Sargadelos

引用画像:Sargadelos

引用画像:Sargadelos

サルガデロスは、王室御用達のガリシアの陶磁器ブランドです。

サルガデロスお店 場所

おすすめビーチ 6選

  1. Areasビーチ/Sanxenxo
  2. Bamioビーチ
  3. Castiñeiraビーチ/Aldán←私が住んでいた村の近く
  4. Lapamánビーチ/Bueu
  5. San cibranビーチ/以前の職場の目の前 (遠浅なので子供も安心)
  6. Menduiñaビーチ/研修時代の職場の目の前

右側のボヤッとしているのは霧です。大西洋から霧がやってきて街全体を覆います。

馬も海に入るんですね!!

どこのビーチか忘れましたが、砂浜が小石でした。 色をちょっと加工してしまって大げさな色ですがとても綺麗でした。

本当に色々な顔のビーチがあって、発掘しがいがあります。

ビーチではありませんが、一ヶ所だけ絶景スポットをご紹介します。

  • Caracola de Cabo Home(カラコラ・デ・カボ・オメ)←Cabo Home とは、ガリシア語で「男の岬」、Caracolaは、カタツムリの意。
    ここから見る大西洋は絶景です。

 

周辺の素敵な村々

O Grove(オ・グロベ)

ポンテベドラから少し距離があるので、車がないと行きづらい場所です。
写真を見ると分かる様に、半離島みたいな感じです。

ちょっとしたリゾート地でもあります。もう一つの教会の写真は遠めで見ることができませんが、壁面全て、ホタテの貝殻が貼り付けられています。
O Grove

Cambados(カンバードス)

引用画像

引用画像

カンバードスも観光スポットの一つです。8月の上旬には白ワインで有名なアルバリーニョのお祭りがあります。→Cambados

Combarro/コンバロ

画像引用:Wikipedia

画像引用:Wikipedia

コンバロは小さな漁村で、ガリシアで最も美しい村とも言われています。
上の写真の2つ目はHórreo(オレオ)と呼ばれる、日本で言う高床式倉庫です。

これはガリシア特有の倉庫で、村々に行くとよく見かけます。コンバロはガリシアの中でも、このHórreoが60以上あると言われ、他の村より群を抜いて多いのです。→Combarro

ガリシアの離島
Isla de Ons/オンス島

画像引用:Wikipedia

この島は国立公園に指定されている島で、過去には海賊たちの避難所でもありました。2010年の登録によると、約80人の住民が居住しています。

定期船はポンテベドラの数か所の港から出ていますが、おそらく一番便利な港は、VIGO(ビーゴ)だと思います。

6月頃から定期船が稼働し始めますが、6月は隔日曜日だけのようです、7月20日から9月1日までは毎日出港しています。

事前予約が必要ですのでお気をつけ下さい。→Isla de Ons

キャンプもできるそうですが、日本からの旅行だと宿が良いですね。
もちろん日帰りも可能です。
Islas Cies/シエス諸島

画像引用:Wikipedia

シエス諸島も国立公園に指定されている諸島です。
Islas Cies

調べてみましたが、シエス諸島には宿泊施設がないようですが、キャンプはできるそうです。
※どちらの島も事前に入島許可が必要です。
入島許可申請

今年こそは行ってみて情報収集してきます!!

Chinchorro/レストラン

ムール貝の養殖場

ムール貝の養殖場

私が以前働いていたレストランですので、ご紹介させていただきます。ここのオーナーは私の友人でもあり、地元愛がとても強く、魚や魚介類のクオリティを最も重視して、ガリシアの良さを前面に出した料理を提供します。

オーナーの友人には漁師の友人もたくさんいるので、いつでも新鮮でクオリティの高い食材を扱っています。

ガリシアは魚介類だけでなく、ガリシア豚やガリシア牛などの肉類も抜群に美味しいです。
Chinchorro

プライベートクルーズ船

レストランオーナーの友人はクルーズ船を所有しています。クルーズ船を予約して、リアス式海岸の湾を楽しむ事ができます。

ここの近海ではごく稀にイルカも現れます。
夜に船上から海水をバシャバシャすると、なんと夜光虫がキラキラと反応します!!

上の写真は私たちの船出中に、友人の漁師がたまたま漁に出ていたので、船を横付けしてカニを提供してくれたところです。

船の中には簡単なキッチンもあるので、茹でて海上で食し、そして殻はそのまま海へ。なんとも贅沢な体験でした。

Furancho/フランチョ ~ポンテベドラの知られざる文化~

クンカ

Furanchoはポンテベドラ特有の文化です。ポンテベドラの村の人達は、家でワインを作っている家庭が多く、ワインができた頃にできたての自家製ワインのお店をオープンします。

一年中オープンできる訳ではなく、年に数ヶ月だけオープンする許可をもらえます。(おそらく隠れて無許可の所もあると思います。)

各フランチョによって味も様々で、聞いた事のない地元のブドウ品種を使っていたりします。
そして、各フランチョは自慢の食べ物を提供し、お客さんはワインと共に楽しむことができます。
伝統的にガリシアではクンカと言う、お茶碗のような入れ物でワインを飲むのが定番です。

フランチョは看板がない所が多いです。どうやって場所を探すかと言うと、

フランチョの人達は、ローリエの木の枝を店の近くの電柱等に引っかけて人々に知らせます。
ローリエの葉が若々しい時はワインがまだ十分にあり、枯れかけてくるとワインの貯蔵が少なくなってきている、と言う風に人々に知らせます。

出展:Instagram

出展:Instagram

参考本

   

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旅の準備
まとめ

ポンテベドラと言ってもなかなか広く、訪問する場所がたくさんあります。
数日間の休暇をゆっくりと過ごし、ガリシアへ旅行に来るのこともオススメです。

もし色々な村へ行きたいのであれば、レンタカーを借りた方が良いです。
まだまだ私も未知の場所があるので、時間をかけて知っていきたいと思います。

ワイナリーツアーもあるのでワイン好きな人は参加してみてください。

次回の旅行は是非、知られざるスペイン ガリシア州 ポンテベドラにお越し下さい。

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コメント

  1. […] Vigoの港には、いくつもの埠頭があります。貨物船用や漁船用、豪華客船用、定期船用と。 定期船の乗り場は、港付近の商業施設「LAXE」から東へ向かった所にあります。行き先がCangasとBueuと二つあります(夏のシーズン中はシエス島とオンス島行きもあります)私が前回の記事で書いていたレストランや絶景スポットは、このでCangas行きの定期船に乗ってからも向かう事がきます。 […]

  2. […] 知られざるスペイン ガリシア州 ポンテベドラ […]

  3. […] ※Franchoについては過去記事に載せています。⇒知られざるスペイン ガリシア州 ポンテベドラ […]

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