こんにちは。元スペイン料理人、スペインの端っこ在住のTake です。
今回はバスク地方の魚料理「Marmitako de Atún(マルミタコ・デ・アトゥン)」マグロのシチューの作り方です。
「Marmitako」は、バスク語で「鍋」を意味します。
この名前はその昔、カンタブリア海の漁師たちが漁船の上で手に入る魚と食材(例:玉ねぎ、トマト、じゃがいも等)で作ったシチューの容器に由来するとされています。
当時、じゃがいもが手に入らなかった地域(ガリシアやアストゥリアス)では、栗やカブを代用して作っていたとも言われています。
基本的にはマグロ、もしくはカツオで作りますが、他の魚で代用しても良いです。
日本人では、マグロを加熱する料理より刺身の方が好まれますが、「刺身で食べるにはちょっと・・・。」というような時には、是非このマルミタコを作ってみてください。
Marmitako de Atún/マルミタコ・デ・アトゥン
マルミタコは様々なレシピがありますが、今回ご紹介するレシピは、その中でも伝統的かつ美味しそうで、家庭でも作りやすいレシピを選んでいます。
美味しそうな作り方を思いついたら、アレンジしてみましょう。
材料
- マグロもしくは鰹・・・750g
- じゃがいも・・・1kg
- 玉ねぎ・・・1個(250g)
- 完熟トマト・・・2個(300g)
- ピーマン・・・300g
- にんにく・・・3片
- 白ワイン・・・150ml
- 魚のだし・・・1L
(※鰹出汁もしくはマグロ出汁でも良いです。) - チョリセロ(乾燥パプリカ)1個分
(※チョリセロは日本で手に入りにくいので、赤パプリカを直火焼きにして代用してください。) - パプリカパウダー 小さじ1
(ピメントン ドゥルセ) - ギンディージャ(青唐辛子の酢漬け)1~2本
(※鷹の爪でも代用可。) - ローリエ 1枚
- オリーブオイル
- 塩
<下準備>
- にんにくと玉ねぎをみじん切り
- ピーマンをカット
(お好みの大きさで良いです。) - 皮を剥いたトマトを小さくカット
(※トマトをすりおろしたり、トマトソースを使うレシピもあります。) - チョリセロがなければ赤パプリカを直火で焼いて皮を剥き、細かく刻むかピューレにする。
- ギンディージャをカット
(※辛味が不要なら入れなくても良いです。)
作り方
動画に沿って進みます。
()は動画参照時間です。
1.(1:50~)
にんにくと玉ねぎをしっかり炒めてからピーマンを加えます。
2.(2:22~)
ピーマンにもしっかり火が通ったら、トマトを加えて弱火でしばらく炒めます。
3.(2:35~)
2.を炒めると同時にじゃがいもをカットします。
(※じゃがいものカットの仕方に注目すると、“切る”と言うより“割る”です。こうすることにより、じゃがいもの澱粉質が出やすくなるので、自然ととろみがつきます。)
4.(3:01~)
2.が十分に炒まったら、カットしたギンディージャとチョリセロ(赤パプリカのピューレ)、白ワインを入れて少し煮詰めます。
5.(3:33~)
パプリカパウダーを加えて、じゃがいもを入れ、魚の出汁とローリエも加えて一度沸騰させます。沸騰したら弱火にして、時々混ぜながらゆっくり煮込んでいきます。
(※動画では塩を後で加えますが、この時点である程度塩味を入れておくと味が馴染みます。)
6.(5:05~)
マグロをカットして、塩をします。
7.(5:25~)
じゃがいもに火が通っていたら、マグロを加え2~3分だけ煮込みます。
(※煮込み過ぎるとマグロが固くなってしまいます。)
8.(5:49~)
火から外して、6~8分間休ませたら完成です。
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