こんにちは。スペイン在住、元スペイン料理人のTAKEです。
久しぶりのスペイン料理レシピ記事です。
ネタが切れていた訳ではなく、ヨーロッパブランド買い付けオンラインストアを作っていたのでしばらく放置していました。
ブランド物に興味のある方は覗いてみてください。
今回は先日スペインのレオン県(スペイン北部の内陸)出身の友人の家で世界のワイントップ100に入賞したスペインワインの試飲会という名の飲み会の時に作ってくれたカスティージャ・イ・レオンの郷土料理『ボティージョ・デル・ビエルソ』の作り方というか紹介です。
というのも日本で作るのは困難かと。。。
なぜならメインのボティージョが売っていない・・・。
ボティージョを作れば可能ですが・・。
ボティージョはスペインでも地元の人達以外の認知度は低いようです。
ボティージョ・デル・ビエルソ
「ボティージョ」の語源は、ラテン語で「ソーセージ」を意味する「botulus」の短縮形「botellus」である。現存する中世の最古の文献(原文)は11-12世紀のもので、サン・ペドロ・デ・モンテス修道院に住む人々が、一定量の「ボテルス」を納める義務を負っていることに言及したものである。
保護された地理的表示の下で、エル・ビエルソ産であることを示す唯一の名称は「ボティーリョ」である。エル・ビエルソ、ラ・カブレラ、バルデオラスの一部の地域では、「パストル」という名前でも知られている。よく知られた人物である時計職人のロサーダは、若い頃ラ・カブレラで羊飼いをしていたが、ある日、羊と一緒にベッドに戻った後、「主人」が「次の日は羊飼いを食べるぞ」と言うのを聞いたという話である。男は、彼らがボティロではなく自分のことを言っているのだと思い(「羊飼い」という言葉に馴染みがなかったため)逃げ出し、これがきっかけで多くの国を旅し、後に財を成すことになる。(引用:Wikipedia)
ボティーリョはビエルソ地方の特産品で、昔からビエルソの美食の王様として特に冬の季節のお祭りや祝宴のメインディッシュとして親しまれています。
代々受け継いだ伝統により、象徴的なソーセージとして大衆文化に残っている肉製品。
地理的表示保護に基づいて販売されるすべての「ボティージョス・デル・ビエルソ」には、製品のトレーサビリティを保証するため規制委員会が管理する番号付きラベルが必要です。
規制委員会は、厳しいチェックによって、「BOTILLO」を定義する伝統的な特徴を満たす品質の製品を保証しています。
ボティージョはガリシア・アストゥリアス・エクストレマドゥーラ、さらにはポルトガルにもあります。
ボティージョの中には何が入っている?
ボティージョの基本材料は、豚のリブ(最低65%、最高90%)、豚のテール(最低10%、最高20%)で、生産者によって、タン、頬、肩、背骨などの他の材料を最高20%まで加えることができますが、この残りの材料は、この20%の半分を超えて加えることはできません。
腸詰の中に骨が入っているのは斬新でした。下の動画はボティージョ自体を作っている動画です。
ボティージョ・デル・ビエルソの材料
- ボティージョ
- じゃがいも・・・3つ
- キャベツ・・・1/2玉
- 生チョリソ
- 水
- (ひよこ豆)お好みで
ボティージョ・デル・ビエルソの作り方
1. 圧力鍋にボティージョを丸ごと入れて水を加えます。圧が加わってきたら中火にして30分。
※圧力鍋がなければ約1時間。
2. ボティージョを火にかけてる間にじゃがいもの皮を剥き、大きめにカットします。
3. キャベツ(スペインにはREPOLLOとBERZAとありますが、BERZAがオススメ。日本ではちりめんキャベツがオススメかな?)も大きめにカットします。
4. 30分経過したら一度ボティージョを茹でた水を捨て、新しく水を加えてじゃがいもとキャベツ、生チョリソを入れます。(圧力鍋でない場合はさらに25分ボティージョだけに火を入れます。)
※動画は水を捨てていますが、そのままボティージョの出汁を使った方が美味しいです。その代わりかなり濃い味になるのであっさり仕上げたい人は動画と同じように水を替えてください。
5. 再び圧力鍋を火にかけて圧が加わってきたら中火にし、15分~30分。(圧力鍋でない場合は25分~40分)
※圧力鍋や具材の大きさによって時間を調整してください。
コシード(スペインのおでん的な料理)に似たような料理ですね。
ボティージョが手に入らなくても日本だとチョリソ、生チョリソは手に入るので雰囲気だけでも試してみてください。
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