こんにちは。スペイン在住、元スペイン料理人のTAKEです。
先日、日本の某番組で「パン・コン・トマテ」が紹介されていたそうですが、パン・コン・トマテは「スペイン料理ではない!」という意見がスペインで話題?となっています。
と言っているのは、スペイン人ではなくカタルーニャ人。
その背景には、カタルーニャ州の独立運動にも関係するのかもしれません。
パン・コン・トマテはカタルーニャ地方が発祥と言われていますが、スペイン全土で食べられます。
しかし、カタルーニャ人からするとパン・コン・トマテはカタルーニャ料理であり、スペイン料理ではないとのこと。そもそも呼び名が違うそうです。
カタルーニャではパン・コン・トマテのことを「パン・トゥマカ (Pa amb tomàquet)」と言います。カタルーニャ語ですね。
そこでパン・コン・トマテとパン・トゥマカは何か違いがあるのか、スペイン人に聞いてみました。
今回はその違いを二つの動画で紹介します。
パン・コン・トマテってスペイン語だし、スペイン料理じゃないの?
スペインのパン・コン・トマテ/PAN CON TOMATE
スペインにトマトがやってきたのは、コロンブスがヨーロッパに持ち込んだことからですが、当初はトマトは観賞用とされていました。それから食用になったのは17世紀以降だそうです。
パン・コン・トマテの始まりは、とあるカタルーニャ地方の田舎で乾いて固くなったパンにトマトをこすりつけて食べられていたことからと言われています。(諸説あり)
スペインのバルでは、パン・コン・トマテのモーニングセットをよく見かけます。
ちなみにスペインでは様々な種類のトマトが売られています。煮込み用やサラダ用など用途によって使い分けるようです。
材料
- バゲット
- トマト(熟したもの)
- EXバージンオリーブオイル
- 塩
- にんにく
パン・コン・トマテの作り方
一つ目の動画は、”スペインのパン・コン・トマテ”。
1. トマトをすりおろすか、フードプロセッサーなどを使ってピューレ状にしたものに塩とオリーブオイルなどで味付けしたものを準備します。ディップみたいな感じですね。
2. そしてパン(バゲット)は表面を必ずカリッとさせた状態までトーストします。
カリッとさせていないと、にんにくを上手く擦りつけられません。
3. にんにくをこすりつけたら、準備しておいたトマトをパンの上にのせて完成。
これが “スペインのパン・コン・トマテ!”
サルモレホを塗っても美味しいかな?
マルドン塩はミネラル分が豊富でまろやか、塩辛さをあまり感じず焼いた肉や魚、焼き野菜にも最適、つまり万能です。
燻製タイプと普通のタイプと2種類あります。
カタルーニャのパン・トゥマカ (Pa amb tomàquet)/パン・コン・トマテ
シンプルですね。
パンの両面にトマトをこすりつける方法は僕も知りませんでした。
トマトの種類は、味が凝縮したミディトマトやプチトマトがオススメです。
★トマトはよく熟したものを使う。
★オリーブオイルはクオリティの高いものを選ぶ。
★塩も美味しい塩を使う。
コメント