こんにちは。スペイン在住、元スペイン料理人のTAKEです。
今回は鱒を使ったスペインのスープ【ソパ・デ・トゥルチャ/SOPA DE TRUCHA】の作り方です。
ソパ・デ・トゥルチャはスペインの北部にあるレオンの伝統料理です。
カテドラル(大聖堂)やガウディの建築物、巡礼の道でも有名な場所で、ワインやチョリソ、牛のハムのセシーナ、生ハムなどの食べ物も人気です。
レオンは小さい街ですが、バルが密集している中心地バリオ・ウメド(Barrio húmedo)に行くと様々な特色を持ったバルがたくさんあり、他の都市部と比べると比較的安く、1ユーロぐらいから楽しめます。
そしてレオンで ❝コルト❞(短いという意味)と言う、小さめのビールを頼めば必ずそのお店のおすすめタパスをがついてきます。
ほとんどのお店はコルトが1ユーロぐらいで注文できるので、バルを10件はしごすればお腹も満たされます。
もちろんこのソパ・デ・トゥルチャを提供してくれるバルもあります。
レオンは僕が初めてスペインで生活した場所でもあり、思い出深い街です。
ソパ・デ・トゥルチャ/SOPA DE TRUCHA
ソパ・デ・トゥルチャはソパ・デ・アホ(にんにくのスープ)と似たような感じです。
レオンは内陸部に位置するため魚介類より肉の方が有名ですが、川が近くに流れているのでザリガニを使った料理やカエルを使った料理なども伝統料理として見られます。
材料
- 鱒・・・2尾(切り身でも可)
- パン・・・適量
- 水・・・2ℓ
- 塩・胡椒
- にんにく・・・5片
- パプリカパウダー・・・小さじ1
- オリーブオイル・・・適量
- 玉ねぎ・・・1/2個~1個
- 赤パプリカ・・・1/2個
- ピーマン・・・1~2個
- 唐辛子・・・1本
- ローリエ・・・2枚
【レシピ動画】作り方
動画に沿って進みます。
()は動画参照時間です。
1.(1:14~)
鱒を漬け込む素を作ります。にんにく(2片)とパプリカパウダー、塩を加えてすり鉢で叩き潰しながらペースト状にします。
ペースト状になったらオリーブオイルを少し加えてのばし、鱒に塗りつけます。
※鱒は切り身でも大丈夫です。後で皮と骨も取り除くので最初に身だけにしておいた方が後の仕事が楽です。
※網の上にのせておくと水分が下に落ちるので、網のようなものがあれば活用してください。
※塩はある程度しっかり目の一歩手前ぐらい入れておくと味がのりやすいです。入れすぎ注意。
鍋にオリーブオイルを適量入れて、15~20分間火にかけます。
続いて野菜も取り出します。
※パンの量はお好みで良いですが、カリッとさせておいたパンを使うとパン臭さがなくなるのでトーストしたものがおすすめです。
鱒以外の魚でも代用できそうですね。
【山梨県産ブランド鱒】「甲州ワイン鱒フィレ」(650g〜699g ×1枚)
【おまけ】ソパ・デ・トゥルチャ/レストラン・デリリオス風
デリリオスというお店はレオンにあるフュージョンレストランです。
シェフのハビエル・ロドリゲスは奇抜なアイデアを次々と生み出し、伝統を重んじながら斬新な料理や驚きを提供します。
僕が昔、研修していたレストランです。
材料
<スープ>
- 魚のスープ
- 黒にんにく
- 塩
- コーンスターチ
<ミガス>
- パン
- にんにく
- パプリカパウダー
- 魚の出汁に黒にんにくを入れ、ミキサーでまわします。
- 一度濾して、再び沸かして塩味を調整しコーンスターチでとろみをつけます。
<鱒>
- 鱒
- 塩
- 強力粉
- 揚げ油
<冷凍卵黄>
- 卵黄
- 塩
- 塩を少し加えた卵黄を溶き、型に流し込んで冷凍します。
作り方
1.(8:52~)ミガス
にんにく一片をスライスしてきつね色に揚げて一旦取り出します。
2.(10:47~)ミガス
パンをサイコロ状にカットし、同じくきつね色になるまで揚げて取り出します。
揚げたパンとにんにくを細かく切るか、粉末状にしてパプリカパウダーを少し加えます。
※細かさはお好みで!
3.(18:00~)
鱒を適当な大きさにカットし、皮を取ります。
※皮は広げてオーブンシートにのせて、乾燥させてから揚げるとオシャレな付け合わせの飾りにもなります。
4.(20:14~)
鱒に塩をして、粉をつけて揚げていきます。
5.(24:32~)盛り付け
- ミガス
- 冷凍卵黄
- 揚げた鱒
- 黒にんにくの魚だし(※食べる直前に流し入れます。)
まるでフルーツ!超あま〜いジューシー黒にんにく <500g>
黒にんにくの効果
- 免疫力
- 抗酸化力(通常のにんにくの約10倍の抗酸化力)
- 代謝
- アンチエイジング
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