スペインのレストランで働いてみたい。
スペイン語は話せなくても働ける?
給料はいくら?
休日は?
これからスペインに留学、ワーキングホリデー、移住を考えている人なら
こんな疑問を抱くと思います。
私の体験談も交えてお伝えしていきます。私は料理人ですので、ホールの仕事より調理師目線での記事がメインとなります。
スペインのレストランで働く方法
- 履歴書を送る
- レストランに直接交渉する
- 就職サイトに登録する
- コネ
履歴書を送る
まず絶対条件として、履歴書は必ず準備しておきましょう。
以前の記事でサラッと書きましたが、履歴書の書き方は、また別で記事にします。
現在日本にいて、これからスペインに行かれる方は、E-mailで気になるレストランにどんどんメールを送りつけましょう。
スペイン人は日本人みたいに律儀にメールを返してくれませんが、気にしなくて良いです。とはいえ、いい加減なメールを送るのはNGです。
日本人の評判も悪くなりますしね。日本人は、真面目で器用で良く働くイメージがあるので、これからもこの良い評判をみんなで維持しましょう!
体験談
ここから私の体験談ですが、少し長いので読みたくない方は飛ばして下さい。
当時、私はガリシアと言う所で働きたかったので、星付きレストランに何件かメールを直接送りました。
すると、1件だけ住む場所も無料であるから是非来てください、と返信があり喜んでいたのを覚えています。しかし、全く土地勘もなく知人もいないのでドキドキです。(笑)
相変わらず、どこへ言っても右も左もわからない事が多いのですが、なんとかレストランに到着して、女性のCamarera(サービスの人)に案内されてキッチンへ入っていきました。
丁度、仕込み時間中でCocinero(料理人)が二人働いていたので挨拶しました。
私「HOLA!」
料理人二人「・・・」
私「!?」
無視・・・・
なんだ、挨拶返してくれないのね、とちょっと不安になりながらオーナー達にも挨拶して、サービスの女性の車で住居に向かいました。
住居は海のすぐ側で、立地はよかったのですが、ちょっとみすぼらしい所でした・・・。
もちろんWIFIなし。近所にはほぼ何もありません。
20分ぐらい歩いた所に、ようやくバルが1件ありました。(田舎なんで仕方ないですね)
ここは夏場に観光客がたくさん訪れる場所で、とても気持ちいい所です。
こんな感じでスペインの端っこでレストラン研修が始まりました。
私の時代はワーキングホリデー制度がなかったので、留学ビザを1年延長して学生ビザを利用しながら働いていました。働いていたと言うより研修ですけどね。
なので給料はもらっていません。
しかし、最後に辞める時に、お小遣い程度で100€ぐらい貰えたのが嬉しかったですね。
当時、他にも料理学校からの研修生が2人いたのですが、2人ともすぐに辞めていき、研修生は私だけになりました(笑)
その辞めた研修生と仲が良かったので、彼が伝統料理を学びたかった私に別のレストランを紹介してくれて、違うレストランに移りました。
タダ働きも法律的には、NGなのでおすすめはしません。
最初に挨拶無視した料理人達とも、最終的には仲良く働きました。
オーナーシェフが厳しいので、仕事中はいつもピリピリしているだけだったのです。
研修していた1つ星レストラン⇒PEPE VIEIRA
ロケーションは最高でした!
その次に研修しに行ったレストランも田舎です。(笑) 位置情報⇒Playa Menduiña
現在はオーナーが変わってしまって、違うレストランになりました。
このレストランは、ビーチの目の前にあるレストランだったので、気持ち良かったですね。
家族経営のお店で、一緒に働いていたお母さんからEmpanada gallega(ガリシアのパイ)
を直々に教えて頂きました。
しかし、一緒に作っている時にメモを持ってレシピを聞くと、「粉は、大体これぐらい」、「水は、こんな感じ」という感じで、レシピはありませんでした・・・。
粉と水の混ざり具合も完璧じゃないし、正直「ん~」って感じでしたが、パイが焼き終わった後に食べると、美味しい!!まさに母の味でした。
そして、研修期間も終わりに近づくと、レストランのオーナーが日本食メニュー週間をやろうと言うので、不慣れでしたが、寿司や煮魚、どら焼き等を作りました。
日本人がレストランで働くと、必ずと言ってもいいぐらい日本食を求められます。
日本食週間をの期間中に、オーナーが「新聞記者が取材に来るから」、と言ってきてびっくりしました。私の低レベルなスペイン語で取材を受けれるのかと…。
何とか自分のスペイン語も少しレベルアップしていたので、無事に記事にしていただきました。↓
写真は恥ずかしいのでぼやかします(笑)
日本人がいない所で生活すると、目立つので色々なチャンスがあるかも知れませんし、知り合いや友達はすぐできます。
留学期間は、合計で1年と9カ月でしたが、その期間中に地方新聞に2回、テレビ1回、ラジオ1回、と出演することができました。
この記事のおかげで、日本に帰国してから数年後に、スペインのテレビ局から日本にいる私にテレビ出演の依頼がありました。
一次面接は受かりましたが、2次のSKYPE面接で落ちました。(笑)
レストランに直接交渉
直接レストランに行って履歴書を渡すのも良いと思います。
私の友人の日本人料理人は、この手法でスペイン各地を周り、仕事を探して伝統料理を学んでいます。
直接履歴書を持って行くと、顔も見てもらえるし、こちらとしてもどんな人達が働いていて、どんな雰囲気のレストランかが分かるので、私もこの方法が良いと思います。
履歴書を持って行っても、スタッフの募集をしてない場合がありますが、一応レストランに履歴書を置かせてもらいましょう。
なぜなら、スタッフの入れ替えは頻繁にあるケースが多いし、レストラン同士で横のつながりもあるので情報が行きわたる可能性もあるからです。
ですので、履歴書はコピーしても問題ないので、たくさん準備しておきましょう。
履歴書を複数のレストランに持っていくのは、スペインでは普通です。
就職サイトに登録する
私は登録したことないのですが、活用できるみたいですね。
ちなみにまともな調理師はスペインでも不足しています。
登録だけでもしてみましょう!
コネ
コネが一番確実です。日本にいる方なら、スペイン料理レストランに質問してみても良いでしょう。
スペインに着いてから、ゼロから探さなければ行けない場合は、まずコネを作りましょう。
コネを作るには、まず友達を作りましょう。⇒友達の探し方
目標があるので、会話にも困らないと思います。例えば、人に会う度にあいさつ代わりな感じで「仕事を探してる」と聞いて周ってもいいんじゃないでしょうか。必ずレストランのオーナーとつながりのある人がいるはずです。
一度レストランで働く事ができれば、後は比較的簡単にコネが作れると思います。
レストランを辞める時に誰かを紹介してもらえれば良いだけなので。
私の体験談ですと、当時LEONと言う街で留学していたのですが、そこでたまたま料理人と友達になり、私の友達の友人がレストランのオーナーだったので、知人のレストランを紹介してもらいました。
その時が初めてのレストランでの研修でした。
研修していたレストラン⇒Restaurante Derilios
当初は、かろうじてスペイン語で会話ができる程度でしたが、レストラン用語さえ分かれば何とかなるもんです。(笑)
美食の街サンセバスチャンにも行きたかったので、たまたまスペインに来ていた日本のスペインバルのオーナーにサンセバスチャンのレストランを紹介してもらいました。
研修できるかわかりませんでしたが、直接レストランに行って働けるか聞いてみると、その日のうちに、「いつから働く?」と聞かれ、チャンスを逃したくなかった私は「明日から」と答えました。(笑)
その時は、まだサンセバスチャンに着いたばかりだったので、住む場所もまだ決まっていませんでした。最初の数日間は宿に泊っていましたが、レストランの他の研修生が「数日なら泊っていいよ」と言ってくれて、しばらく部屋が見つかるまで居候させてもらいました。
サンセバスチャンには、美食の街で有名な料理学校もあるので、学校の研修生がたくさんいます。
もちろん彼らも無給です。料理学校のプログラムの一環ですので。
サンセバスチャンは研修目的だと、レストラン探しは難しくないと思います。
星付きレストランで研修できる可能性も十分あります。
給料や休日は?
経験や能力によって違いますが、ほとんどのレストランでは、週に40時間の契約で1000€~1200€ぐらいが相場です。
スペイン語も話せて、キッチンリーダーのポジションで働けるようになれば、1500€以上貰える可能性もあります。
休日は法律的には週に2日ありますがレストランの場合だと、暗黙のルールなんでしょうか、週に1日半が多いです。バケーションは、別で年間1ヶ月あります。
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電子辞書があれば、とりあえずなんとかなります。今でも、たまに難しい話の時は私も持って出かけますw
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まとめ
異国で片言の言葉しか話せない状態で仕事を探すのは、決して簡単ではないですが、めげずにどんどん探し続けましょう!
1年契約で仕事を探すよりは、一定期間だけの方が雇ってくれやすい場合もあります。スペインでは仕事をコロコロ変える事に対して、マイナスイメージはあまりありません。
場合によっては、採用する側からポジティブに捉えられることもあります。
レストランにとっても、数カ月だけの契約の方が将来的に終身雇用契約をしなくて済むので、短期契約の方が都合が良いこともあります。
リゾート地は仕事が多いし給料も良いです。
コメント
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