海外スペインで飲食店を起業するには

留学/ワーホリ/移住

海外で起業をするには、いくつものハードルを乗り越えなくてはいけません。ビザの取得は最難関です。

法律や国民性など、日本とは大きく異なるためスムーズに事が進まない事が多々あります。

さらに言葉の壁も大きいです。

しかし、あきらめる必要はありません。一つずつクリアしていけばきっと海外で起業する夢は叶います。

ビザ

一番大きな難関はビザです。

スペイン在住の日本人のほとんどが苦労してきたと思います。

<スタートアップビザ(Rising Startup Spain)>

ICEXの審査に合格した企業は、1年間有効な労働と滞在許可証が与えられます。

このシステムを利用して起業した日本人はまだ少ないですが、調べてみると良いでしょう。

とにかく一度スペインにしばらく滞在して情報収集するのが一番です。

意外と違う抜け道が出てくることもあるのがスペインです。

起業家には助成金を受けられるシステムも存在します。

これは各州によって変わると思うので、実際に出店したい地域で問い合わせてみましょう。

ガリシア州では資本金の30%プラス2000€が助成金としてもらえるシステムがあります。(※条件によります)

この助成金を受けるには、しっかりとした良い事業計画書が必要です。

事業計画書作成の手伝ってくれる政府機関もあります。

事業計画書

日本語でも良いので一度作成してみて、スペイン語に翻訳してもらいましょう。

事業計画書は必須です。

助成金、銀行借入、ビザ、などで必要になってきます。

物件探し

飲食店の物件には、スケルトン、居抜き物件と日本と同じように2パターンありますが、スペインでは物件にライセンスが必要です。

ライセンスがなければ営業できません。

よく大家が「ライセンスはある」と言っておきながら、調べるとなかったりするので、必ず設計士に確認してもらうなりしておきましょう。市役所でも確認できます。

ほとんどの居抜き物件は、ライセンスがあるのでおすすめですが、必ず確認は必要です。

その代わり内装を大きく変更することはできません。(ライセンスの規定範囲ならOK)

<注意点>

  1. ライセンスの有無(ライセンスがなければ申請できますが、時間とお金がかかります。)
  2. ダクトや煙突(同じ建物の住人から臭いの苦情が出ていなかったか確認も必要。)

不動産屋

 

不動産屋を使うのも良いですが、信頼できる不動産屋を選びましょう。

いい加減な会社も多いので知り合いの紹介などがベストです。不動産屋も各州によってシステムが違います。例えばマドリードの場合は仲介手数料は借り主が払います。ガリシアの場合は貸し主が払います。

不動産屋によっては、建築業者とチームを組んでいるところもあります。ただ、まだスペイン事情をよくわからない日本人にとっては、かなり割高になる可能性やいい加減な工事をされることもあります。

直接物件の大家と交渉

スペインでは、空き物件に電話番号が書いてある張り紙がしてあり、物件の大家と直接交渉することもよくあります。

注意しなければいけないのが、嘘を言ってくる人もたくさんいます。

全て書類を見せてもらって、専門家に確認してもらいましょう。

業者

  • 日本食材(Tokyo-Ya、Comimport)
  • 八百屋
  • 肉屋
  • 魚屋
  • 掃除用品
  • 消耗品
  • 飲料
  • ワイン

etc..

日本で普通に手に入るものが、ない場合も多々あります。そんな時は業者に直接交渉してみてください。

魚や肉、野菜は最寄りの市場の中のお店と契約すると便利です。業者も知り合いに紹介してもらうのが安心です。

従業員募集

職を探している人はたくさんいますが、なかなかまともなスタッフを見つけるのは困難です。履歴書も嘘を書くのは当たり前と言っても良いぐらいです。

正規契約する前に研修期間を設けるのも一つの手段です。

  • 張り紙

物件が決まっていれば、張り紙をしておくだけでも効果がありますが、経験のない人もたくさん応募してきます。

  • 求人サイト
  1. Linkedin
  2. infojobs
  3. ES JAPON(日本人の求人)
  4. スペイン掲示板(日本人の求人)
  • 紹介

他の飲食店からの情報も有効です。近所のバルやレストランに聞いてみましょう。

スペインでは頻繁に転職をする人がたくさんいるので、色々なお店に声をかけておくと良いです。

スペインの給料

(※週40時間契約の場合)スタッフの給料は手取り1000€~2000€。一般的には1000~1200€です。

社会保険は基本給の30%ぐらいで、スタッフの給料が手取り1200€だと、会社は1800€ぐらいの人件費がかかります。

労働時間

週に40時間がMAXで、週20時間、30時間、40時間など様々な契約ができます。

従業員のバケーションは年間約1ヶ月と義務付けられています。

スペインでは労働者の権利が強いので、日本のように1日に12時間働かせることは不可能だと思っておいた方が良いです。

雇用契約は必ず必要です。抜き打ちで査察が入り、不法労働などが発覚すれば罰金が科せられます。

 

海外スペインで起業するには、現地で情報収集と人脈作りが重要です。人脈が一番と言っても過言ではないです。

スペイン語ができなくても起業している人もいるので、言葉はそんなに問題ではありません。もちろんある程度話せる方が有利ですが。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました