【サンセバスチャンの料理学校】ルイス・イリサール(Luis Irizar)へ入学から労働ビザ取得まで/スペイン移住の方法

留学/ワーホリ/移住

スペインの美食の街サンセバスチャンには、「Luis Irizar」ルイス イリサールと言う有名な料理学校があります。

これから日本で調理師学校に行こうと考えているなら、いっそのこと最初から海外の料理学校に入学するのも一つの手段です。スペイン語も同時に学べるので一石二鳥です。

いきなり外国の料理学校に行くと言っても、少し不安があります。

どんな所かわからないし、授業内容もわかせん。僕の友人が2010年~2012年にルイス・イリサールに在学していたので
彼の体験談も交えて紹介します。

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サンセバスチャンの料理学校ルイス・イリサール


1992年にルイス・イリサールは後の世代に料理技術を広く伝えるために開校しました。
学校は、サンセバスチャンの旧市街のコンチャ海岸が見える西側に位置します。

プログラム

1年目
学費:6700€/11ヶ月間

  • 料理技術
  • 製菓の基本
  • 衛生学
  • 実習

レストラン研修カリキュラムは一年目は月曜から金曜日まで10時又は11時〜15時までレストランで研修して、16時〜20時まで料理学校で勉強


2年目
5000€/9ヶ月間

  • 料理技術インターナショナル料理
  • 栄養学
  • レストラン研修
  • ワインの基礎
  • 実習

2年目は10時〜14時まで料理学校で勉強して、
19:00〜23時までレストランで研修

ちなみに一年目が終わった時に2年目を継続させるのか、
それとも学校を辞めるのか選択できるそうです。

学費や内容は変更されることがあります。直接学校に確認してください。➡Escuela de cocina Luis Irizar

入学に関しては志望動機の作文(スペイン語)と面接試験が必要。
日本に住んでいる人に関しては、志望動機の作文提出とメールや電話でのやりとりで、学校側がその人を入学させるかどうかを判断します。

僕の友人、彼の場合は日本に住んでいたのでメールで学校側とやりとりし、作文や必要書類を提出した後、学校側から入学OKの返事をもいました。

その後、学校側からもらった入学証明書を元に日本のスペイン大使館でビザを申請。

ルイス・イリサールには毎年スペイン語圏以外の外国人が入学してきますが、ルイス・イリサールではスペイン語の授業はありません。

予めスペイン語中級レベル(B1ぐらい?)は必要かもしれません。

彼が在籍していた当初は一学年28人。

スペイン語圏以外の国だとアメリカ人2人、カナダ人1人、そして日本人1人。

アメリカ人の2人はスペイン語を既に問題無く話せていたから授業の時は苦労はしていなかったそうですが、カナダ人と彼はスペイン語初級位のレベルだったので、特に一年目は苦労したそうです。

彼の場合は過去に中南米を一年間旅行した時にスペイン語を少し学んだぐらいのレベルだったので、

「一年間スペインの語学学校でしっかりスペイン語を勉強してから料理学校に入学した方が良かった。」

と言う意見でした。

卒業時には、調理師免許や衛生学修了証など
勉強してきた証明書がもらえます

研修 体験談


研修先は3ヶ月毎にくじ引きでどこのレストランで働くかが決まる感じ。
自分の希望している所で働ける事もあれば、そうでない場合もある。

学校の提携先レストランはバスク伝統料理レストランから、フュージョン系、Zuberoa, Arzak, Akelarre ,Alameda などのミシュラン系まで幅広くある感じです。

彼はミシュラン系だとAkelarre 、Arzak、伝統料理だと、Urepel(閉店)や他のレストランで研修していました。

サンセバスチャンは多くのレストランで研修生を受け入れてくれます。

ただ、スペイン国内でもレストランが研修生という名の元に料理人をタダ働きさせているという批判もあります。

飛び込みで研修させてくれるところもありますが、基本的に給料は発生しません。雇用契約なしで働くのは例え無給料であっても違法です。

ルイス・イリサールのレストラン研修はカリキュラムに含まれているので問題ありません。

卒業後

それから彼は料理学校の卒業間近に学校の紹介でLugo(ガリシア州)
のレストランで研修する事になりました。

研修先にLugoを選んだのはサンセバスチャン以外の土地に興味があったのと、その研修先は住む部屋を提供してくれるというのでそこに決めたそうです。

そこのレストランで3ヶ月働き、サンセバスチャンの料理学校卒業後もガリシアに居続ける事を決めました。

その後学生ビザも終わりに近づき、労働ビザへの切り替えはかなり大変だったそうです。

労働ビザへの切り替えは仕事がなければ不可能です。

彼はVigo (ガリシア州)のケータリングサービスの事業を営んでいた友人がいたので、その友人に雇ってもらい無事に労働ビザに切り替えることができました。

その後、彼の友人がケータリングの会社を閉めたのでVigoで別のレストランを探すことになります。

料理学校 卒業後の友人の経歴

San Sebastian (2年)
Lugo (3ヶ月)
Vigo (8ヶ月)
A Coruña (9ヶ月)
Salamanca(5ヶ月)
Merida(10ヶ月)
Tenerife(7ヶ月)
Malaga(4ヶ月)
Barcelona (5ヶ月)
Mallorca (6ヶ月)
Valencia (2020現在求職中)
Alicante(2021年アロス専門レストランで勤務)

彼のスペインで仕事をするモチベーションは、スペイン国内の各地域の伝統料理を学びながら働くという事。

彼の働き方は数ヵ月レストランで働きながらそのレストランのメニュー、その土地の風土、伝統料理を学び、そこからまた違う地方に引っ越しし、新たな伝統料理を学ぶ為に仕事を探します。

仕事の探し方は、過去記事があるのでよかったら
コチラ⇒スペイン料理レストランで働く方法

労働ビザ取得

A CORUÑA

おそらく約2年もスペインに住むと多くの人がそのまま労働ビザを取得したいと思いますが、これが結構大変なのです。

彼の例を参考にしていただければと思います。

スペイン国内で日本に帰国せず学生ビザから労働ビザに切り替えるには、学生ビザで3年間スペインに滞在しなければなりません。

当時、彼の場合は2年の学生ビザで卒業しているので残り1年分足りません。

そこで彼はガリシア州のア・コルーニャのEOI(Escuela Oficial de Idioma)語学学校に通い始めました。

EOIの授業料は、安いです。
VIGOの街で1科目 1年間120€!!

この語学学校に入学し残りの1年分の学生ビザを発行してもらい、3年間滞在することが可能になりました。

学生ビザを発行してもらうには週に20時間の授業に参加しなければいけません。

EOIには、スペイン語だけで20時間を満たすことはできません。彼は違う科目(例えば英語など、彼の場合ガリシア語を選択)も並行して20時間にすることができました。

連続して3年間滞在した後に学生ビザから労働ビザに切り替えが可能なのですが、切り替えするためにはレストラン側から雇用契約書(CONTRATO)が必要です。

 

しかし、ほとんどのレストランはそこまでしてくれません。
なぜならば、弁護士費用や申請手数料、書類の準備など色々と手間がかかるからです。

スペインでは人間関係のコネクションがかなり重要です。なので知り合いや友人、日本人好きなレストラン等を探して直接交渉するか、紹介してもらうとスムーズに事が運ぶかもしれません。

滞在している間に少しづつコネクションを作って行くと良いです。

スペイン語勉強必須ツール


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日本にいる時に可能な限り勉強しておきましょう。
僕も休みの日や休憩時間にいつも勉強していました。

コメント

  1. […] 余談ですが私がマヨルカ島を訪れた理由は、10年前にサンセバスチャンのレストランで一緒に研修していた友人を訪ねるためです。この友人と言うのが以前の記事でも登場した料理人です。 あの時から彼はずっとスペイン各地を周り郷土料理を勉強し続けていたのです。 そして彼につきっきりで、マヨルカ島を案内して頂きました。 […]

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