こんにちは。スペイン在住、元スペイン料理人のTAKEです。
今回はスペイン東部、カタルーニャやバレンシア、マジョルカ島で有名なCOCA/コカの作り方です。
見た目はほとんどピッツアですが、スペインではコカとピッツアは別物です。
ピザとコカは何が違うの?
ピザとコカの違いは生地に含まれる水分量と焼く時の温度、時間、チーズやトマトソースは基本的には使いません。
水分量の多いピザ生地は高温(300~400℃)で短時間で焼く反面、コカの生地はピザよりも水分量が少なく、焼く時の温度はピザと比べるとかなり低く焼き時間もかなり長いそうです。
スペイン料理に少し詳しい人はコカは料理としてのイメージが強いと思いますが、実は甘いタイプのコカもあります。
生地も薄いイメージが強いですが、フォカッチャのような厚めのコカを提供しているお店もあります。
野菜マリネのコカ/COCA DE VERDURAS(コカ・デ・ヴェルドゥーラス)
コカはという言葉はカタルーニャ語(バルセロナ等で使われる言語)ですが、元々はオランダ語のKOKという言葉に由来しているそうです。(KOKはオランダ語でコック・料理人の意味)
今回紹介するコカはマジョルカ島の COCA DE VERDURAS (COCA DE TRAMPÓ)
TRAMPÓ はマジョルカ料理のトマトサラダでマジョルカ語のTREMPARからきています。(スペイン語ではALIÑAR・マリネ、和えるの意味。)
材料
<生地>
- 水・・・150ml
- オリーブオイル・・・125ml
- 卵黄・・・1個分
- 強力粉・・・400g
- 砂糖・・・小さじ1
- 塩・・・小さじ1
<具材>
- トマト・・・500g
- 玉ねぎ・・・500g
- 赤パプリカ・・・250g
- ピーマン・・・250g
- オリーブオイル・・・適量
- 塩
- 胡椒
【動画】作り方
()は動画参照時間です。
1.(1:10~)
まず最初にカットした具材の野菜を塩と胡椒、オリーブオイルで混ぜて置いておきます。
(※塩は少し多めで野菜の水分を出すイメージです。)
2.(2:04~)
生地を作ります。卵黄、強力粉、塩、砂糖、オリーブオイル、水をボウルに入れ、よく練ります。
しっかり練ることができたら、丸めてボウルに戻し、約1時間半寝かします。
3.(4:12~)
1時間半寝かしたら、天板に薄く広げていきます。伸ばしにくいときはオリーブオイルを少しかけてください。(※麺棒を使っても良いです。)
伸ばし終えたら、周りのフチを動画のようにして見栄えを良くします。(難しければなしでも良いです。)
4.(5:34~)
マリネしておいた野菜をザルを使って水気を切り、コカ生地の上にのせてオーブンで焼きます。
予熱でオーブンを温めておき140℃で90分➡180℃で30分焼きます。
コカのバリエーション
出典:Instagram
- オリーブのコカ
- アーティーチョークのコカ
- ツナのコカ
- 玉ねぎのコカ
- チョリソ(腸詰)のコカ
- ほうれん草と干しブドウのコカ
- イワシと豆のコカ
- 生ハムとぶどうのコカ
- トウモロコシのコカ
- ウサギとトマト・オリーブのコカ
- 魚のコカ
- えびのコカ
コメント