スペインは意外と知られていませんが、陶器も有名です。
地方によって陶器の特徴やデザインも違い、かわいい陶器からお洒落な陶器、派手な色のものまで様々な種類があります。
スペインのタイルも有名ですね。
数ある有名なスペインの陶器の中でもやはりガリシアが好きな僕は、サルガデロスが一番好きです。
スペインの陶器
スペインで有名な陶器の街は、バレンシア、アンダルシア、トレド、ガリシアなど色々な場所で作られています。
Sargadelos/サルガデロス
スペイン王室も御用達の高級陶磁器「サルガデロス」は、1792年にガリシア州のア・コルーニャ県のサルガデロス村に工場を設立しました。
ガリシア地方(ケルト文化)独特のデザインは、ピカソやガウディにも影響を与えたと言われています。
スペインの国王や外交官は各国首脳へのお土産としても使われることがあるそうです。
Calle de Narváez, 6, 28009 Madrid
置物
コーヒーカップ
バレンシア
バレンシアには三大陶器と呼ばれる、パルテナ焼き、アルコラ焼き、マニセス焼きがあり、陶器の街とも呼ばれるバレンシア空港の近くのマニセスには、至る所に焼き物があります。
マニセス焼きは、アンダルシア州マラガから技術が伝わったラスター彩陶器の金色と青色の釉薬がかかった陶器です。
アルコラ社と香水会社がコラボした香り付きの陶器もあります。⇒アルコラ社ホームページ
セビージャ焼き
セビージャ焼きの技法クエルダセカ。幾何学模様など、タイルを切って貼り合わせ、モザイクタイルに見せる技法を使い、アンダルシアに昔から伝わるアラビア模様や仕上げに金を使用したものが特徴。
タラベラ焼き
マドリードから南西に約120kmの所にある、タラベラ・デ・ラ・レイナと言う街で作られる陶器。
手書きの絵付けは非常に技術が高く、観光客だけでなくスペイン国内でもファンがいそうです。
メキシコのプエブラという街にもタラベラ焼きが存在します。
1500年代にスペインがメキシコを統治していた時代に、スペインのタラベラ・デ・ラ・レイナの職人が現地に移り住んで伝わったとそうです。
グラナダ焼き
出典:Instagram
アラブ文化が残るアンダルシアの古都グラナダで作られ、白をベースに青色と緑色のカラーで、グラナダのシンボルでもある「ざくろ(スペイン語でグラナダと言います)」をモチーフにした陶器が特徴的です。
マヨルカ焼き
その昔、マヨルカ島はバレンシアの陶器をイタリアに輸出するための中継地点として使われており、陶器で有名なバレンシアの職人はマヨルカ島を経由してイタリアのシチリア島にも移住したと言われています。
その際に陶器の技術がマヨルカ島に伝わりました。
マヨルカ焼きはイタリアの陶器としてありますが、元々はマヨルカ島でもなくバレンシアだったのです。
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